2015年6月25日木曜日

留学生データその1:米国と日本の大学の留学生

一昨日放送のワールドビジネスサテライトでアメリカの大学の留学生情報の紹介がありました。そこで米国と日本の留学生データを比較しながらまとめてみました。(米国のデータの出典は、国際教育研究所、日本のデータの出典は、日本学生支援機構(JASSO))

(1)留学生数
米国大学の留学生は、2014年88万6千人(前年比8%増)10年間で1.5倍に増加している。

日本の大学の留学生は、2013年5月1日現在の留学生数13万5千人(前年比1.6%減)10年前との比較では2万5千人程度の増加で留まっているが、15年前と比較すると2.6倍に増加している。アメリカと日本では、留学生数に約6.6倍の差がある。


(2)留学生の出身国内訳
米国大学の留学生の出身国内訳
中国31%、インド12%、韓国8%、日本2%、その他47%で上位3カ国で半数以上
アジアからの留学生が多いことが分かる。

日本の大学の留学生の出身国内訳
中国60.4%、韓国11.3%、ベトナム4.6%、台湾3.5%、ネパール2.4%、以下、インドネシア、タイ、マレーシア、USA、ミャンマーと続きます。中国・韓国からの留学生だけで、全体の7割を超えています。しかし、前年よりはどちらの国も人数が減っています。


(3)大学教育システムの世界ランキング(100点満点)
(経済全体に占める教育予算の割合や論文の引用件数、教育研究員数などの指標を元に評価を主要50カ国でランキング)
1位アメリカ 92点
2位スイス 80.1点
3位デンマーク 78.5点
9位シンガポール 73.9点
20位日本 60.3点
34位中国 44.6点
50位インド 34.8点

優秀な人材を確保して、経済発展に結びつけているのがアメリカの強みだと思われます。日本も大学のグローバル化とおもてなしの心で外国人・留学生が生活しやすい環境を整備することで、優秀な人材を集め、日本に定着してもらうことが可能だと思います。それが、日本の人口減少社会への課題解決のひとつの道になるのではないでしょうか。

次回は、愛媛の留学生の受入状況をご紹介します。

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