2014年6月6日金曜日

愛媛・内子の町並みを守る左官職人に会う

 水曜日は、SHARE LIFE DESINGのリノベーションチームのメンバー(酒井、松本、山本)と内子に行ってきました。我々、SLDリノベチームは、古民家を日本の伝統建築技術でリノベーションし、日本住宅の素晴らしさを伝えると共に、伝統的な建築技術を後世に継承することを目的として編成されています。
 シェアハウスのリノベーションはもちろん、将来的には、新築住宅も伝統建築を採用して本物の住宅を提供していきたいと考えています。
そんな本物の職人さんに会う旅の第一弾として、内子の左官職人の矢野さんに会いに行きました。内子の町並みは有名ですが、その住宅群の左官工事を行っているのが、今回お会いした矢野さんなのです。凄すぎる!!

矢野さん案内あるによる内子の町並みを散策
左:近代住宅の壁、右:日本伝統の左官技術による壁

杉皮を使用した屋根
矢野さんが手がけた左官技術
林業が産業として成り立たないのは、安い外国材に価格競争で負けてしまうから。そもそも安い外国材を使ってしまうのは、国産材の価値を消費者が理解していないから。消費者に日本の本物を伝えることが、日本して産業の復活と伝統技術の継承に繋がると思っています。
 前職で、水産業に携わっていましたが、漁師さんは魚価の低下と漁獲量の低迷に頭を悩ませています。漁獲量が減っているのに、魚価が下がるのは、それ以上に魚の需要が減っているから。魚よりも肉を食べる。魚にしても、天然物と養殖物の違いが分からないから、天然物の魚の価格が養殖物の値段付近まで下がってしまう。農業も同じだと思います。我々、消費者が本物を知り、モノの 見極める力を身につけ、違いの分かる人が増えたらなと思っています。
 つまり、地元の愛媛や日本には、素晴らしいモノが溢れているということ。それをもう一度見つめなおし、価値に気づくこと。SLDの活動の領域は、日本の良さを伝えることでもあると考えます。
上芳我邸の屋根裏。立派な大黒柱と梁
 赤松を使用しているので100年以上経っていますが、虫食いもなく、綺麗な状態を保っています。

上芳我邸の日本庭園

左官職人 矢野さんと集合写真
矢野さんの左官技術をSLDグループでお披露目できる日を目指して、戦略を練っていきます。

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